バイクツーリングのお供に最適 RICOH GR IIIx
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バイクツーリングのお供に最適 RICOH GR IIIx

気まぐれ更新の度が過ぎる当ブログでございますが、今回は久々(?)にカメラの話題です。昨年2024年5月末に購入しておりましたRICOH GR IIIx HDFについて、今のうちにつらつらと書き連ねようかと思います。いよいよ今年5月にGR IVも開発発表され、秋には登場するようですし。(毎回次機種が出る直前にあわてて書く感じだなw)

1年半ぶりにGRのある生活に復帰。この存在感とブランド価値は日本のカメラとして特異な存在。

以前にGRIIIの記事を上げており、また、LEICA Q2に関しての記事では、CANON R6とGRIIIも下取りに出してQ2を購入したことを書き、その時に「勢いでGRIIIまで下取りに出してしまったことは若干後悔」と言っておりましたが、まさに2023年からそれを引きずっておりました。

というのも、まあ別に自分はなんかイケてるストリートフォトグラファーなわけでもなんでもないので、GRIIIがあったとて街歩きで持ち歩く頻度は低かったと思うのですが、Q2に担わせようとしていた役割の1つである、バイクツーリングで行った先で、バイクやちょっとした景色などをスナップ撮影しようとした時に、Q2だとサイドバッグからわざわざ取り出して、カメラのカバーとレンズキャップを外して、構図の場所まで移動して、構えて撮る。という、結構アクションが多い動作を強いられることが、だんだん苦痛になっていったというのがありました。

もっと実際のシチュエーションに即して言うと、割と最近V7で舗装林道を走るケースが多く、その際に峠の標識や、ちょっと良い景色のところでバイクを撮りたくなるわけですが、それほど道幅も無いところで路肩に停め撮影するのは、交通量はほとんど無いものの、なるべく短時間で撮影をすませたいという心理状況になるので、だんだんQ2だと、「わざわざQ2出してまでここは撮らなくても良いか…」となり、結果的に1枚も撮らずに帰ってくるという本末転倒な事態がたびたび発生していました。

下仁田臼田線の田口峠近くにあるつづら折りの道。バイクに乗ったまま停めて、GRIIIxでサッと撮りました。

また、バイクを主題として撮りたい時に、Q2の「28mm」というのも若干合わないなと思っていました。もちろんQ2はクロップが簡単にできるので、一段クロップして「35mm」相当で撮れば良いっちゃ良いのですが、ちょっとでも手間が増えるのと、Q2の場合ファインダーは28mm画角のままなので、構図決めにややてこずることがありました。

ということで、バイクのお供にはやっぱGRだったな。GRIII買い戻すか~。と2023年後半からちょこちょこマップカメラとか眺めていたのですが、この界隈の状況を知っている方はご存じの通り、自分がGRIIIを売却した頃は悲しいくらいの下取り価格(GRIIを売った時と同じくらいの値段だった)だったのが、2023年後半には中古どころか新品も入手が難しい機種になってしまっており、簡単に「買い戻す」ことはできない状況になっていました。つくづく「売って失敗」と思った次第。売るにしても半年後だったら倍の値段で売れてたな、と。

まあ後悔先に立たずですので、在庫復活しないかな~。くらいの気持ちで時折Webを眺めていたのですが、2024年春にリコー公式が「GRIII HDF/GRIIIx HDF」を出すとの発表があり、公式オンラインショップでの抽選販売を始めるとのことで、なかなかの金額ではあるけど「どうせ当たらないから申込みだけしとくか」とGRIIIx HDFの方を申し込みしておいたら、初回抽選で当選メールが届いた次第です。はい。予定していなかった出費に一瞬たじろぎましたが(笑)、まあリコーはPENTAX使用時代からお世話になっていますし、これまでGRは中古でしか買っていなかったので、久々リコーへの貢献と思って購入しました。

やっぱりこのサイズ感。そして片手で電源ONかつスナップシュートできるインタフェースが秀逸。

で、その後GRIIIxはというと、予定通りバイクツーリングで欠かさず持っていく道具になっております。自分のモデルはHDF(Highlight Diffusion Filter)という、なんか光が拡散してボケていい感じになるフィルターが使えるのですが、ほぼ使ってません。というか、撮影の時にその存在自体を忘れてしまうので、ほとんど撮れていないというのが正直なところです。これまでHDFで良い感じになる場所もたぶんあったのかもしれませんが、撮ってる本人が認識できていないので宝の持ち腐れですねぇ。そもそもGRIIIの時もNDフィルター機能があったようなのですが、手放してから知りました。(笑)いや、快速スナップシューターなので、そんなあれやこれやいじる間は無いので、このスタイルで良いんです。たぶん。

たまたま思い出して撮ったHDFの写真ですが、光が多少拡散してアンニュイな感じですが、まあ活かせてませんね。

GRIII以来のGRなわけですが、やっぱりGRって良いなぁとあらためて思うのは、その描写ですね。その線の細かさと、コントラスト。特に黒の部分がしっかり描写できていて、空気感や光、素材感といった部分が、Q2と比べても遜色無いなと感じます。APS-Cなのでボケには違いが出ますが、40mm相当でF2.8の明るい単焦点レンズですので、フルサイズに勝るとも劣らない画が吐き出されるという印象です。

紅葉とバイクを撮りましたが、タンクの艶、補器類の深みのある黒さにとにかく目がいっちゃいます。

これはGRIIIの方を所有していた時の話なのですが、部屋に飾る写真で、バイクが写っているなんかいい感じの写真を選ぶ時に、当時はCANONのEOS RやR6でもバイクを撮っていたにも関わらず、いくつか候補を選んだものは不思議なことにGRIIIで撮ったものでした。なんでしょうね。構図もGRで撮ったものの方が後から見ると良い構図のものも多いんですよね。ズームより単焦点の方が、安易に寄れないのでより構図を工夫するからなのか、やはりGRの描写が気に入っているのか。

バイクでGRIIIxを持っていく際には、INDUSTRIAというところの縦型GRスリーブにベルトを通して、カメラ側には同じINDUSTRIAのフィンガーストラップを付けて、ちょっと気になる景色や、さっと停めてバイクを撮る際には、腰からさっとGRを取り出す→構図を決めてサッと撮る。ハイ終了。という感じで躊躇なく撮れるようになりました。まあ所詮スナップ写真ですので、そんな大した写真は撮れていませんが、たまに自分のバイクの写真を眺めるのに「おっ、これいい感じに写ってるじゃん」みたいに楽しんでます。ほんと、バイクのお供にぴったりなカメラですよGRIIIxは。

サッと取り出せる縦型スリーブタイプ。フィンガーストラップは取り出すための取っ手代わりでしか使ってないのは内緒。

GRIIIの時は、28mm相当のレンズだったので、バイクを主題にしたい時は結構寄らないといけないので、ちょっとやりづらい面もありましたが、GRIIIxは40mm相当ですので、バイクなどのモノを主題に撮りやすいです。逆に景色を漠然と撮るのは結構引かないといけなくなるので、そのような用途には向いているとは言いにくいかな。ただ、自分はいまのバイクツーリングではちょうど合っているカメラです。完全にズボラなので、Pモードで完全オート状態でしか使って無いです。

ライカを知ってしまった今触っても、このマグネシウムボディの”良い道具”感は所有欲が満たされます。

てなわけで、現在のカメラ戦力はQ2とGRIIIxという、完全にコンデジ野郎化していますが、あらためて感じたのは単焦点+レンズ固定というのは、描写面でアドバンテージがあるし、携帯性という面も強い武器になるなと。もちろん、撮りたいものの最良のアウトプットを求めるために、レンズ交換式+ズームレンズというのも楽しい世界ではありますが、自分は、山はQ2、バイクはGRという、今のコンデジ部隊編成に非常に満足しております。そのうち、Q2ですら山では重いなとなって、山にGRを持っていくという未来も、うっすら見えたり見えなかったり…

ソニーから今年7月に10年ぶりのRX1Rの新型が発表されたり、FUJIFILMもGFX100RFやX100VI、ちょっと変わり種だけどX halfなども人気など、ちょっとコンデジ界隈が賑やかになってきたのは面白い流れですね。

リコーからも公式にGR IVの発表がされて、GR IIIの流通も落ち着くかと思いきや、いまだに入手困難な状況なんですね… そんな中で7月で出荷終了してしまったようですし。(GR IIIxは継続) こんな軽い動機の奴が抽選一発で入手してしまって申し訳ない気持ちもございますが、影ながらリコーのカメラには昔からお世話になっているので、ライカとは言わないまでも、それに近い孤高のブランドを築いて価値を上げてもらいたいなと。

フレー!フレー!リコーぉ!(なんじゃそら)

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2 comments
  • お久しぶりです。
    私のバイクのお供は、「Panasonic LF1」です。カメラの両サイドにストラップホールがあるので、ネックストラップをつけて、ジャケットの下に首からぶら下げています。こいつはファインダーも付いているので、逆光などで液晶が見にくい時に役立っています。
    現役時代の最後の10年間はリコーのコンデジを使用していました。R4に始まってR8、CX5まで使いました。最短撮影距離1cmが建築現場の不具合個所撮影に最適でした。

    • お久しぶりです。コメントありがとうございます。
      LF1はライカレンズなのが良いのと、おっしゃる通りファインダーがあるのが良いですよね。
      屋外はいざ構えると太陽光で背面液晶が見辛い時が多々あるので、GRはそこが不利なところです。
      私もリコーのコンデジは過去R4→R10と使っていました。コンパクトさと光学ズーム倍率、最短撮影距離1cmが強みでしたが、なるほどお仕事の現場であの最短撮影距離が重宝されてたんですね。

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