五竜岳・唐松岳(遠見in 八方out・テント泊)
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五竜岳・唐松岳(遠見in 八方out・テント泊)

以前から何度も計画しながら天候理由などで行けなかった北アルプス後立山連峰の五竜岳から唐松岳を歩いてきました。一泊二日のテント泊です。
白馬エリアは魅力的な山が多いのですが、東京から車で片道4時間弱かかるので、行くまでがなかなか大変。今回は睡眠もそこそことれて、遠見尾根側のエスカルプラザにAM7時くらいに到着し、テレキャビン(ゴンドラ)に並んでスタート。

ゴンドラ(テレキャビン)は1名乗車も多く、思いのほか乗るまで時間がかかる。
遠見尾根は樹林帯も多く、かつ階段も多い。稜線に出ると眺めは良いが、直射日光が暑い。

遠見尾根の山行記録があまりなく、残雪状況についてはややギャンブルでしたが、しっかり残ってました。(笑) 全部で6か所くらいですかね。距離の長いのもあれば、斜度のある雪面もあり、チェンスパ以上のものと、ストックorピッケルがある方がベターかなと。

大遠見山あたりから残雪オンパレードとなる。ここはおそらく西遠見池あたりと思われる。

この日は下界は6月にしては異常な真夏日。その影響で2000m超えても日差しが出ていると突き刺すような暑さでした。登りは幸いにもちょくちょくガスや雲で太陽が隠れたので助かりましたが、それでもペースはガタ落ち。遠見尾根は思ってた以上に登り返しが多い印象でした。

目の前が開けて、五竜山荘(左上)までの道が。近くて遠いぞ。
急階段、クサリ場、雪渓歩きと試練が続く。ピッケルとか使ってもおかしくない道。

五竜岳のテント場に着くとほぼ満員に近く、空いているサイトは条件の悪そうなところ3~4ヵ所といった具合。ただ、西向きの斜面にあるので、夕方まったりするにはとても良いロケーション。五竜山荘はジョッキのビールもあるし、決済はクレカタッチやQRなど多彩な決済に対応していてビックリ。ここまで対応している山小屋は初めて見ました。

遠見尾根分岐を越えると、眼下に五竜山荘が。
テント場から夕日を眺めつつ。明日は早いので就寝。

夜明け前に五竜岳に向かい、岩場をガチャガチャ登りながら日の出過ぎくらいに山頂に到達。こちらは残雪はありませんでした。2日間ともに天気予報は晴れでしたので、景色はバッチリ。

AM3:30に五竜岳に向け出発。雪は残るが登山ルートには無くチェンスパは不要。
尾根に出たところで日の出を迎え、周りが赤く染まる頃に山頂に到着。
南側の稜線。手前に鹿島槍と、奥~の方に槍ヶ岳も見えますね。
西側を見ると、立山と剱に陽があたり始めていました。

そこから五竜山荘に戻り、テント撤収して唐松岳へ。登り返しやら牛首やらで結構バテバテになりつつ、でもどこ見ても絶景で写真撮りまくり。唐松岳頂上山荘でエネルギーチャージした後、唐松岳へ。なぜか頂上が暑くて、虫もたくさん飛んでました。。。

テント撤収して唐松岳に向かう。むっちゃ登り返さなきゃならない。のが見えちゃう。
振り返ると五竜がいる。ちなみにこのルートにも残雪ありますがそのまま通過可能。
牛首の岩場を苦労して乗り越えてきたところで、突如目の前に唐松頂上山荘が登場。
ザックをデポして唐松岳へ。山頂に着いた時は誰もいなかった。そして山頂なのに暑くて虫飛んでる。

下山は八方尾根で。こちらは遠見尾根と比べると、アップダウンは緩やかで、樹林帯が少ないイメージ。ただやはり残雪は6ヵ所くらいありました。遠見尾根と比べると1つ1つの距離が短いのですが、最後の方に斜度のある長めの残雪箇所があり、ここで油断して靴のまま下りたら滑って何度か尻セード状態になってしまいました。特に下山はご注意を。

北側には不帰ノ嶮から白馬岳にかけての稜線が。白馬岳のあたりは雲の中かな?
八方尾根を下山。こちらは景色が開けるところが多いですね。
八方尾根も残雪地帯がいくつか。ここは斜度のあるヤバい雪ゾーン。何度も滑ってしまいました。

八方池はまだ雪が残っており、峰の反対側が立入禁止になってしまっていて、良く写真で見るような水面に映る後立山連峰、は撮れませんでした。残念。

八方池まで下りてきました。池はまだ雪が多く残ります。

最後はリフトとゴンドラを乗り継ぎ、八方に下山。タクシーで五竜のエスカルプラザに戻りました。

想定以上に暑さと残雪のミックス攻撃にやられました。暑さで体力が奪われる上に、チェンスパを履いたり脱いだり、ストックを出したりしまったりがとにかく面倒で時間を食われましたので、この時期の北アの計画は通常よりも時間を多めに見ておいた方が良いですね。日焼け止めも塗りましたが、貫通して特に首の後ろが火傷状態でした。これからアルプス等の高山帯はシーズンですが、暑さ対策がネックかと。

思った以上にハードな山行になりましたが、2日間とも晴れたうえ、ほどよくガスでクールダウンもしてくれて、無事に終えられたこと。また、同行者のお知り合いに会い、途中から3名での山行ができ、帰りの交通費割り当てが安くなった(笑)ことも含め、山の神様に感謝です。

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