富良野岳~十勝岳(十勝岳温泉より)
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富良野岳~十勝岳(十勝岳温泉より)

8月のお盆休みを利用して、北海道のど真ん中に位置する十勝連峰、富良野岳から十勝岳の稜線歩きをしてきました。

今年のお盆休みは当初、朝日連峰縦走を計画していたのですが、仕事の都合で長期で連絡取れなくなるのがNGとなったのと、台風7号の登場で本州の山の状況が怪しくなってきたため、夏にありがちですが当面影響なさそうな北海道にプラン変更した感じです。いつものメンバーは別日程で南アルプステン泊予定だったのですが、自分は病み上がりで調子も戻ってなかったので、旭川空港からアクセスも良く、旭川のホテルを拠点に日帰りトレッキング可能な十勝岳をチョイス、富良野岳から周る稜線歩きのソロ計画としました。

十勝岳温泉駐車場よりスタート。この時間で10台くらいでした。

前日夕方に旭川入りして空港でレンタカーを借りホテルに宿泊。翌朝はAM2時起きで登山口となる十勝岳温泉に向かいました。旭川からは車で1時間20分くらいですが、真っすぐな道が多く単調なのに、ちょいちょいキタキツネが道端にいるのでうっかり轢かないよう注意が必要。十勝岳温泉の無料駐車場にはAM4時くらいに着きましたが、10台くらいしか車はいなかったです。途中霧雨が降ってきて憂鬱に思ってましたが、駐車場まで着くと晴れていて、下は雲海になっていました。ラッキー。

十勝岳温泉からはいきなり景色がひらけます。安政火口付近までの道は林道のような砂利道。そこから折り返す形で富良野岳方面の山道を登っていきますが、勾配はそれほどきつくなく、病み上がりにはちょうど良い塩梅でした。途中から十勝岳までの稜線も眺めることができ、十勝岳山頂も見えてはいましたがそれ以外の稜線はガスの中。ま、この日はある程度ガスがかかるのは織り込み済。

富良野岳に向けて登る途中、噴煙の右側にある十勝岳の三角頭が顔をのぞかせました。

富良野岳分岐に出るとパノラマが広がり、楽しい稜線歩きが堪能できます。富良野岳に向かう道沿いには花畑が広がり、イワギキョウやトカチフウロなどなど、様々なお花たちが楽しませてくれました。富良野岳に着くとガスは無くなっており、360度パノラマを楽しめました。ここまではGOOD!

富良野岳に向かう途中、イワギキョウをはじめいろんな花が咲いていました。
富良野岳に到着。晴れてました。ラッキー。

富良野岳から十勝岳へは稜線歩きとなりますが、実際は3つの峰からなる三峰山、上富良野岳、上ホロカメットク山などなど、登り返しをしながらの稜線歩きではあるので、そこそこ疲れますが景色が疲れを吹き飛ばしてくれます。先の稜線に見えるガスもより成長して、さながら水蒸気祭りの形相。虹も姿を現したりと、快晴以上に楽しませてくれました。が、上富良野岳手前からガスに突入すると、東側からの風と共に水蒸気が吹き付けてきて、ウインドシェルの右袖がいつの間にかびちゃびちゃに濡れてました。自分は防寒対策していたのでズンズン進みましたが、上富良野岳より先は上ホロカメットク山避難小屋くらいしか風を防げる場所が無いため、強風の際は停滞・撤退の判断が大事だと感じました。

付け加えて言うと、この山域は水場もトイレも限られるため、携帯トイレ持参と水は必要容量を持っていくことが大事です。自分は飲み水として3L弱を持っていきましたが、途中からガスの中で涼しかったのもあり、2L程度の消費で済みました。

稜線のガスが濃くなってしまい、十勝岳も濃厚なガスに包まれてしまった…
滝雲の壮大版みたいな。花火大会で言えばナイアガラの滝か。
三峰山から先は、メッチャ濃厚なガスがお待ちかねです。
稜線は水蒸気祭なので、虹の架け橋も登場。
ガスに突入して、まずは上富良野岳に到着。しばし風しのぎに休憩。
上ホロカメットク山に到着。風が強くて長居できません。

十勝岳に近づくと、それまでとは景色がガラッと変わり、富士山みたいな火山らしい光景が広がります。ややボロボロと滑りやすいので、登りも下りも少々やっかい。そして十勝岳山頂に着いたら、、、やっぱガスガスでした(笑) でもたまに上空に青空が見え、また虹とその先に美瑛岳らしきシルエットがうっすらと。ま、これはこれで良かったです。

稜線を進みますが、右から水蒸気を含んだ風がずっと吹き付けていて、ウインドシェルの右袖がビチャビチャに。
歩きにくい火山帯の登りの先に徐々に見えてくるラスボス。
十勝岳山頂に到着! 周りはガスガスでしたが。
一瞬上空に晴れ間が見える時があり、虹と美瑛岳とおぼしきシルエットが。

上富良野岳までガスガスの稜線を今度は左腕を濡らしながら戻り、上富良野岳からはD尾根を下って下山しました。ここも途中の景色は良いのですが、後半の300階段が急で、結構慎重に足運びをしたのですが右膝を少々痛めました。あまり膝はやられたことは無かったのでちょっとショック。体調が戻ってなかったのが響いたかなぁ。

ま、日帰り装備だったのもありコースタイムベースで立てていた計画よりは早めに下山完了。ガスもありましたがそのおかげで暑くなり過ぎなかったのもあり、総じて満足。体調のこともあったので直前まで行くかどうか悩んでましたが、来てよかった!と思いました。むしろ山に来て少し体調が良くなったくらい。晴れの景色も水蒸気まつりも楽しめて、富良野岳~十勝岳には感謝でございました。

翌日、近くにある有名な「青い池」に。すっかり観光地化していて、海外の方もたくさんおりました。

Global BONSAI Galleries – 2023 Mt.Tokachi (myportfolio.com)

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3 comments
  • うあぁ!きれいだなあ。行ってはみたいけど、単独登山は知っている山だけにしておきます。
    妻たちの次の予定は、9月に礼文・利尻島へ飛行機で行くといって、先日キャンセル待ちをゲットしていました。

    • コメントありがとうございます。
      単独登山は場所や日程を自分で決めやすいですし、マイペースで行けるのは良いですが、リスクはありますね。
      礼文・利尻はどちらも良いところですよね。今度はバイク旅で行きたいところです。(北海道自体そうですが)

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