ナビ頼りにならなくなるバイク用ナビ BeeLine Moto
ホーム » POSTS » ナビ頼りにならなくなるバイク用ナビ BeeLine Moto

ナビ頼りにならなくなるバイク用ナビ BeeLine Moto

まただいぶ間を空けてしまいましたが、ここのところ続いておりますバイク関連ネタを書きたいと思います。グッツィは相変わらずオーナーともども元気に走り回っておりますが、今回はいま使用しているバイク用ナビ「BeeLine Moto」についてのインプレ?になります。

まず自分はバイクに乗り出したのは過去の記事にも触れておりますが、一昨年の2020年12月末。その時から約1年弱はNAVITIMEが出しているスマホナビアプリの「ツーリングサポーター」を使ってました。このナビアプリはAmazonさんで年間3700円くらいでライセンスを買って、プレミアムコースっていう有償プランで使っていましたが、バイク排気量に応じたコースが設定できたり、案内画面も見易く右左折などの案内タイミングも的確で、ナビの機能としては不満なく使っておりました。

これまでスマホはiPhone8を使用していたので気にもしてませんでしたが、iPhone13 miniに買い替えしようとした時に、最近のiPhoneではバイクにマウントすると振動でカメラの光学手振れ補正がおかしくなり直らなくなるという記事を目にしてしまいました。振動に強いスマホマウントに変えることも検討しましたが、思い切って「BeeLine Moto」というシャレオツな舶来物のバイク用ナビに手を出してしまった次第です。

V7III Stoneに取り付けたBeeLine Motoデバイス。見た目スッキリでクールでしょ?

私が購入したのはBeeLine Motoのガンメタグレーというモデルで、税込3万円強とはっきり言って結構良いお値段のお品物なのですが、メタルの手触りかつ重さも79グラムでズッシリ感あり、それなりに良いモノ感はあります。けどまあ高いわな。ちなみに正規輸入代理店?のTOKYO MACという公式サイトで購入しましたが、サポートのことを考えると私のように公式サイトで購入したほうが良いです。一度、画面表示がまともにできなくなってしまったことがあり、サポートに連絡して初期不良交換扱いになったことがありましたので、公式であればそのへんも安心です。

で、このBeeLine Motoを昨年11月くらいからかな? 5ヵ月くらい使っていて実際使い勝手どうなの? という話ですが、最初に書いてしまうとタイトル通り、「ナビ頼りにならなくなる」が総論です(笑)。機能説明やいろんなレビューの通り、ナビの機能としては「次2km先右」「500m先左」の矢印表記くらいなもんなので、これまで使っていたようなスマホナビのような使い方はハッキリ言ってできません。そこのところを割り切って使うという前提で、自分がどのような利用スタイルになっていったか?を書いていきましょう。

BeeLine Motoデバイスは、スマホアプリのBeeLineアプリをダウンロードして、Bluetoothペアリングして利用します。行先の設定はこのBeeLineアプリでセットしますが、アプリのマップはGoogleマップが利用されているので、行先の検索はかなり優秀です。自分はよく事前に行先を検討する際にGoogle Mapを使うことが多いのですが、そこで見つけた場所の名前はBeeLineでも全く同じ名前で登録されていますので、ドンピシャで検索できます。これがツーリングサポーターだと検索に思うように出てきてくれず、Google Mapで場所を確認しながら手動で地図上にポイント設定することも多々ありました。

マップはGoogle Mapベースなので、検索がかなり優秀
ルート候補もGoogle Map同様にスルスルーっと出てくる

この行先検索も含め、アプリの動きがGoogle Mapを使っている時と同じ感じでヌメヌメとスムーズに動きます。行先までのルートが気に入らず経由地を追加で入れる際は、ルート上をタッチして経由させたい場所にドラッグするのですが、これもサクサク変更できます。このあたりはベースがGoogle Mapなのが良いのかも。一方、設定した複数の経由地を入れ替えたい時などの操作が非常に分かりにくく、このあたりはツーリングサポーターの方が良いと思っていたのですが、2月くらいだったかにアプリのアップデートがありリスト形式で経由地を編集できる機能が追加されて、がぜん使い勝手が良くなりました。確か英国の会社が作っているものなので、今ごろこんな改善がされるとは思ってなかったのでビックリ!

経由地をタップ&ドラッグでヌルヌルセットすることができるが、道の真ん中に持っていくのがちとムズイ
最近のアップデートで経由地のリスト編集ができるようになった。これは大変Good!

BeeLine Motoデバイスは別売りのバークランプも購入してV7III Stoneに取り付けていますが、ピッタリガッチリ付けられますし簡単に外せるものでもないし劣化もそうそうしないと思うので、同時購入をおススメします。デバイスの着脱も90度回すだけで簡単だし、カッチリ固定されます。ですので、サービスエリアでの休憩などでもサッと外してポケットに入れて持ち歩けて、盗難の心配も無いです。そしてなによりスマホを付けているより、圧倒的に見た目がクールになります。自分のV7III Stoneはヘリテージっぽいモデルだし、単眼アナログメーターなので取り付けた光景が色合い含めなかなか渋くマッチします。スマホみたいに振動で壊れないか心配する必要ないしね。モトグッチは振動大きいので。。。

別売りのバークランプ。V7III Stoneのハンドルバーにガッチリ取り付けできます
デバイスの裏側はこんな感じ。充電が専用のパッドみたいなやつでやる必要があるのがちょっとマイナスポイントだけど、電池は丸一日余裕で持つ

とは言え機能は極めてシンプル。自分は「ルートモード」というスタンダードに事前設定したルートを案内してもらう機能で使っており、ナビ通りに進められている時は良いのですが、特に音声などが出るわけではないので、周りの景色を見ている時とか、インカムのしゃべりに夢中になってる時とか、うっかり曲がる場所を通り過ぎたりしちゃうわけです。もちろん素早くリルートがされて新たなルートで案内が再開されるのですが、地図が見れないので一体どんなやばいルートに変更されたかが分からなくなる。必ずしもGoogle Mapの経路ナビと同じわけではないようなのですが、それでもGoogle Mapばりな小道に誘導されたりするので、油断なりません。ですので、一度ルート変更になってしまうとその後のナビそのものを失うのと同等の状態になります。走ってる途中でスマホを出すわけにはいきませんので。どうしようもない時は一旦道端にバイクを停めて、スマホを出して確認しますけどね。

こんな調子で全くスマホナビとは雲泥の差ですので、「使うのやーめた」となりそうなところですが、今のところ使い続けています。最近の自分のルーティンは、

  • 事前にツーリングマップル(紙の本)やパソコンやiPadのGoogle Mapで行先や経由地、国道や県道、曲がる場所や位置関係などをチェック
  • BeeLineアプリでルート設定
  • 走ってる時はほとんどBeeLine Motoは見ていない
  • 記憶にある曲がる場所がそろそろかな? というところでBeeLine Motoをチェックし答え合わせ
  • 曲がる場所を逃したら、適当に迷い道を楽しむ(笑)

という感じです。いやそれほとんどナビの意味ないじゃん!と思うかもしれませんが、このBeeLine Motoを使い始めて、「ナビばかり見て走るなんて面白くないじゃん」ということにあらためて気づかされました。バイクに乗り始めて関東近辺のあらゆる道を何度も走ってしまっているので、だいたいの主要どころの道は頭に入っているのも大きいかもしれません。バイクの記事で書いていた、「細かいこと気にせず楽しく走ればいいじゃん」という感覚が、ナビゲーションに対しても出てきたのかも。良くも悪くも寛大になったのかな? でも道迷いも思わぬ光景に出会えたりするので楽しい!と思うようになりました。バイクの取り回しにも慣れたし、それなりにアクロバティックな道を走っちゃったこともあるので、狭い道に入ってもなんとかなる。という感じになってるかも。

思えば自分はクルマに良く乗っていた時も、基本的にナビはよほど知らない地方に行かない限り使わない人でした。というのも、ナビばかり使ってしまうと一向に道を覚えず、臨機応変な対応も出来なくなるので、「スマートじゃないな」という意識がありました。道の「クセ」を覚えていると、急な車線変更をすることもなくなるし、他の車の動きも読みやすくなるので、結果的に安全な運転がやり易くなるし、変な引っ掛かりもなくなりますしね。

夜はバックライトが付くので、クッキリハッキリ見やすい。まあ走行中はほとんど見てないんだけど…

てなわけでまったくもって万人に勧められるナビではございませんが、「ナビ頼りになりすぎるのはどうなんだろう?」と考えている人にはちょうど良いナビデバイスなんじゃないかと思います。すげーストライクゾーンが狭すぎる気もするけどね。自分はだいぶ利用スタイルが落ち着いてきたし、何気にアップデートでアプリの使い勝手が向上したのも大きい。この先も”あちこち楽しく迷い道しながら”しばらく使い続けようと思っております。

Share:FacebookX
Join the discussion

2 comments
  • なんか、初期のナビに戻ったようなものですね。
    私はアンドロイド機の電子式手振れ防止が付いたスマホで、ヤフーナビを使用していますが、大体満足しています。
    ナビタイムは数年前のモーターサイクルショーでお試し版をダウンロードしたのですが、ノースアップ固定だったり、動作自体が不安定だったので、正規版は導入しませんでした。

    • コメントありがとうございます。
      ヤフーナビも評判良いですね。

      むか~しの欧州のナビはBeeLineみたいに矢印だけでしたね。日本は最初から地図タイプが普及したので慣れないし、日本の道には合っていないのかもしれませんね。欧州も街中では一方通行等が多いしナビがあっても判断遅れて迷いますけど。

      自分は最近のナビでも2D表示でノースアップにしないと落ち着かない人なので、そもそも自分の位置を地図俯瞰で見れないとダメなのかも。。。

G-BONSAI.NET