今回も我がおバイク「モトグッチ V7III Stone」にまつわる話題です。ここ最近完全にバイクブログみたいになってしまってますが、まあ書くことがいろいろあるので今年もコレ中心になるかと。
「モトグッチ」「モトグッツィ」とグーグル先生で検索すると、真っ先に検索窓に「故障」とか「後悔」とかネガティブ風味の候補が出てくる不憫なV7ですが、幸いにも自分のV7は故障もしてませんし、後悔も全くしておりません。故障はしていませんが、いくつかトラブルと申しますか、「賑わい」は提供頂いているので、今回はそのことについて触れたいと思います。「イタリアンバイクに感化されたやつの戯言」と思って見てもらえればと。(笑)
以前の記事に書きましたが、3000kmくらい乗ったところだったかな? スロットルで回転数を上げるとガクンガクンとノッキングみたいな症状が出て、トラクションコントロール(モトグッチのはMGCTと呼ぶ)のランプがビカビカ点灯するのに気づいて、トラコンをOFFにしてみたら収まった。というのがありました。バイク屋で見てもらった結果、MGCTのキャリブレーションをし直すことで解決。キャリブレーションって何かというと、トラコン作動の仕組みとして前後のタイヤの回転差をセンサーで見て、回転差が一定以上出ると後輪がスリップしていると判断してトラクションが復帰するよう動力を瞬間的にOFFにするのですが、タイヤ外径のサイズを見ているらしくタイヤ交換をした時にはズレるのでキャリブレーションをすることになっています。特にタイヤ交換をしたわけではないのになぜかおかしくなってしまったわけですが、直ったのでヨシ! しかも、このキャリブレーション方法はマニュアルに載っていて、
- エンジンを5秒以上アイドリング
- クラッチレバーを引きながらスタートボタンを5秒以上押す→MGCT警告灯が素早く点滅
- 2速にして30km/hまで加速し、8秒間速度を維持→MGCT警告灯が消灯
- イグニッションキーをOFFにして、60秒以上待ってから再度ON
てな手順になってます。なんか裏コマンド的だし、30km/hで8秒速度維持とか、ちゃんと場所考えてやらないと難しそうですけどね。まあおかげでトラコンの仕組みやキャリブレーションの方法を学んだ。って感じです。
モトグッチというとよくオイル漏れやネジ緩みが話題になるので、当たり前っちゃ当たり前なんですが、コンビニで休憩している時とかよく下回りやネジ周りをチェックする癖がつきます。これのおかげで発見したのがタイヤにぶっ刺さったビスでした。まー綺麗にグッサリささってたので「えー!」と思いましたが、バイクではよくある事みたいですね。。。刺さった姿から釘だと思ってたんですけど、バイク屋に持っていって抜いてもらったらビスでした。よくこんな長いのが真っ直ぐ刺さるなと感心。パンクはしてたみたいですが、いちおうパンク修理してもらって、そこから5000km以上走れていますので大事には至ってなくて良かった。これはチューブレスタイヤの恩恵ですね。
そんなこんなで走行距離1万kmを超え、メーターに登場したスパナマークをバイク屋さんに消してもらう(メーカー指定の機器が必要)予約をしたところで、いよいよやって来たのがファイナルギアオイル漏れ。V7はシャフトドライブのバイクなので、シャフトの回転を後輪に伝えるギアのところにもオイルがあります。正確には「トランスミッションオイル」と呼び、85W-140という高粘度のオイルを170cc入れることになってますが、これが漏れ始めました。
11月末に茨城でバイクキャンプをした際。帰りに寄ったコンビニでいつも通り足回りを眺めると、リアホイールにヨダレみたいな跡が。。。見るとタイヤにもテカったものがついてて、「いよいよ来たか!」と。V7に乗る方のブログとかSNSとかで「オイル漏れオイル漏れ」というのを見ていたので、1万キロを超えてもなお何も垂れてこないウチの子はどうなってるのかな?なんて心配していましたが、「やっとウチのV7も一人前のイタリア車になれたー!」と、赤飯でも炊こうかと思ったくらい。Twitterで同じようにファイナルギアオイル漏れの報告している人にも「いいね!」とかしちゃってました。(笑)
で、バイク屋に持っていき、オイルシール交換一泊入院の予約をしましたが1ヶ月くらい先だったので、「それまで乗れませんかねぇ」と尋ねたら、「それほどひどくないので様子見ながら乗ってみてください」と言われたのをいいことに、「様子見だぜー!ウヒョー!」と箱根から山中湖回って道志みちで帰ってきたら、ホイールとタイヤ全域にオイルが飛び散ってました。-_-;) で、年末年始はおとなしくバイクは乗らずゆっくり過ごしておりました。ちゃんと年末年始にお休み期間をセットしてくる、なんてオーナー思いのバイクなんでしょう。なんて。
そしてこの記事を記載している前日に、週末ツーリング再開!とばかりに房総半島を走っていたら、途中から信号待ちの際にシフトがニュートラルに入らなくなってしまいました。もともとこのV7はニュートラルに入れにくいのは以前の記事にも書いたとおりなのですが、シフトペダルそのものが固くなって、1速からグッとつま先を上げてもNのランプも点かず「ガコッ」と2速にいっちゃう感じ。ただ、稀にクニュっといつもの感触でNに入る時もあるし、エンジンを切ると同じくスッと入るので、単にペダル周りがおかしくなったのではなさそう。
休憩の時にスマホで調べてクラッチレバー周りが怪しいと思い、「あれ?クラッチこんなに遊びグラグラだったっけ?」とは思ったのですが、カバーに覆われててネジの場所が分からなかったのと、仮に分かったとしてこれまで調整したことないので旅先で下手にいじるのはまずいかなと思い、毎度お馴染みバイク屋さんに直行。で、見てもらったら、クラッチレバーのワイヤー調整ネジが緩んで、遊びが大きくなってしまいクラッチが完全に切れなくなってました。やっぱり。しかしなんでこんなネジが自然に緩みますかね。振動の多いバイクなのでネジ緩みは警戒していたものの、思わぬ場所の緩みでした。ま、原因が分かって良かったってのと、クラッチレバーの調整の仕方が分かったので、クラッチミートの位置とか自分で調整できるようになったのはむしろ良かったかなと。
実は少し前から、「仲間のR nine Tは油圧クラッチだけど、自分のバイクのクラッチはワイヤー式だよなぁ。調整ってどこでやるんだろう?」って漠然と考えていたところなので、この件ですごく分かってスッキリしました。(笑)
そんなこんなで、バイク初心者のオーナーに対し積極的にバイクのメンテのあれこれを自らの体を張って教えてくれるウチのV7くん。おかげでいろんなスキルが身につきつつあり、オイル漏れも小トラブルも、「あーもーしょうがないやっちゃなー」と笑って許せちゃう間柄になっちゃってます。なんか自分も歳を重ねるごとにあちこちガタが来はじめているなぁと感じていたので、お互いポンコツだけど楽しけりゃいいよな!という感覚になっているのかも。(V7は納車1年未満の新車ですけど)
ここで何度も書いてるバイク屋ってのも某男爵なんですが、どうもこの店ではモトグッチオーナーがしばらくいなかったらしく、整備士の方も毎回初めての対応にはなっちゃってるので、ある意味バイク屋の人も育成中って感じです。おかげで店に顔出すと、「お、今回なにがありました?」って表情で見られるのが、ちょいと照れますけどね。
まーたまたま乗れない時期が年末年始だったのでちょうど良かったですけど、長期ツーリングの予定と重なったらガッカリくんになっていたでしょうね。とりあえず今のところは私のV7はトラブ…いや「賑わい」含めて楽しく付き合えていますよー。ということで。次はどんなレッスンが待ち構えてるのかドキドキではありますが。
毎度の余談ではありますが、モトグッチって昨年創業100周年で、次の100年に向けての未来像として、「Product」「Experience」「Place」の3つを掲げてるんですよね。これすごい共感すると共に、自社の価値をよく分かってるんだなぁと思いました。特に創業当時から続く本社工場があるマンデッロ・デル・ラーリオという田舎町は、町自体がグッツィスタ達の聖地となっていると共に、住んでる人たちもモトグッツィで働いていたり、何かしら関連していたり、町の誇りでもあるんだと思います。
そんな町の人が多く働いている工場で作られたV7のうちの一台。仲間や家族のお祝いパーティーでワイン飲みすぎた翌日とか二日酔いの日もあるでしょう。ちょっとしたネジの締めモレとかしちゃったかも。てへ。みたいな感じで作り手の顔や文化が見え隠れする感じが、「効率」「完璧」とは異なる価値として、なんか今の時代求められつつあるような気がするんですよね。それが原因で高速道路で突然部品がぶっ飛ぶとかはさすがにご勘弁ですけど。^^;)
今晩は。
初めてここにお邪魔します。東京でV7Ⅲミラノに乗っている還暦過ぎた爺です。
5か月前のブログに、燃料警告灯がついてからのTRIP FUELメーターの表示について触れていますが、この表示は警告灯がついてから走れる距離で無く、警告灯が付いてから走った距離になります。取説が間違っています。なので、残り燃料が5Lぐらいで警告灯が点くので、燃費が20km/Lとすると警告灯がついてから100km以内にスタンドに入れば大丈夫です。
なんと! そういうことだったんですね! あらためてマニュアルの英語の記述のほうを見ると、「燃料リザーブ状態での走行距離」って読めますね。マニュアルの誤訳だったとは。。。
V7IIIさんに濡れ衣を着せてしまいました。デコピンさんご指摘ありがとうございます!
自分はガス欠怖いので、300km超えてよさげなSSがあったら給油するようにしております。
おはようございます。
3月20日 日曜日にモトグッチが集まるイベントが有るのですが、お時間が有りましたらいかがでしょうか。
集合場所は若洲海浜公園で、9時から12時の間にくれば大丈夫です。その他の情報は下記のフェイスブックで確認してください。
https://www.facebook.com/events/606724557257140?acontext=%7B%22event_action_history%22%3A%5B%7B%22surface%22%3A%22group%22%7D%5D%7D
ご案内頂きありがとうございます。Morning Rallyですね。
ブースター接種の副反応でくたばってなければ(笑)、顔出してみたいと思います。
[…] とまあ1年も経ってちょっとコーナリングの面白さに気づいてしまったが故にまた長文御免な感じですが、決して乗り手に強要はしないけど、バンク時のサイドスタンド擦りというちょっとしたことで乗り手に「気づかせる」ことで、乗り手がちょっと工夫すると、V7側はさらに先にある面白さを味わせてくれる。前の記事ではトラブルに関して書いちゃってましたが、走りについても常にバイクと対話しながら成長できる、そんな関係でいられるのもこのV7を所有する魅力なんだなと感じています。そしてまだまだこれだけの楽しさがV7にあったんだというのが本当に嬉しかったですね。実を言うとGW前半で友人と信州に泊りがけのツーリングだったんですけど、このコーナリングの魅力に気づき、確かめたくてGW後半でまた南信州にツーリングに出てしまったほど。いやほんと、4輪が2輪になるだけでこんなに面白くなるものとは。。。 […]