小さいけどイイ音 DENON PMA-50&DCD-50
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小さいけどイイ音 DENON PMA-50&DCD-50

またしばらく更新していませんでした。気がついたら3月になってしまっていたので、いい加減記事を書かねば。ということで、今回は音楽というか、オーディオネタです。年末にプリメインアンプとCDプレーヤー、スピーカーを一新しましたという話でございやす。

それは1本の電話からでした。親が「CDコンポ欲しいけど、ハイレゾ音源ってどんなん?」的な話をしてきたので、以前よりMP3音源での管理を中心としてきたワタクシとしては、「ハイレゾ音源なんてそもそもの環境が揃ってなきゃ意味ないし、CDで買えるわけじゃないから敷居高いよ!」とアドバイスし、フツーのCDミニコンポを試聴して買うべく、ヨドバシに。

久しぶりのオーディオコーナーでしたが、昔よりコンポの選択肢は減った印象。今どきはコンポで音楽聴く人は少ないんでしょうねえ。オンキョーやデノン、パイオニアなどを聴き比べ、どれも決め手がなかったのですが、ケンウッドのKシリーズのR-K731という、ある意味フロアで一番オーソドックスなCDレシーバがあったのですが、これがすごく良い音に聞こえました。またその時のスピーカーがaudioproというメーカーのAVANTO S-20というブックシェルフ型スピーカーでしたが、これから流れる女性ボーカルの声が艶やかで、ケンウッド純正のLS-K731よりも良く聞こえました。で、R-K731は親向けとして購入。ただ、このaudioproのスピーカーの印象が強く残ってしまい、自分用に購入してしまいました。

が、これがオーディオ刷新散財のきっかけとなりました。。。

そもそもそれまで私、映画の視聴や臨場感あるゲーム体験のために、オンキョーのSA-205HDという5.1chAVセンターとデノンのSC-M37というブックシェルフスピーカーを使っていました。結局2ch分しか使ってなかったですけど。。。ただ、このセットは音楽を聴くには不向きで、ボーカルは聞きにくく、低音が強すぎてしまう感がありました。ま、用途が違うので当たり前ですけど。ただ今回色々試聴したことで「音楽をちゃんと聴きたい!」という思いが強くなり、アンプも購入。それが昨年前半話題になっていた(らしい)、デノンのデジタルプリメインアンプ「PMA-50」というやつです。

この機種が出た当初は、英CSR社が開発したDDFAというフルデジタルアンプを搭載し、アナログアンプにも負けない音質のプリメインアンプが登場した!のがすごいことだったようですが、全くオーディオ界の情報に疎かったので、そんなこと知りませんでした。すごく昔に、シャープの1ビットデジタルオーディオを持っていたことがあるのですが、アナログアンプに換えた時に「アナログアンプって音の厚みが違うなぁ」と思った経験もあり、そもそもデジタルアンプにあまり良い印象を持っていませんでした。先ほどのケンウッドのR-K731もデジタルアンプなので、すでにそのネガは数年前から無くなってきていたようですが、特にこのPMA-50はそのコンパクトなサイズながら、いわゆるピュアオーディオと呼ばれるレベルに匹敵する実力があるということが衝撃だったようです。徐々に各社から似たようなコンセプトの製品が出始めたことからも、新たな市場を切り開いた製品だということでしょう、はい。

自分は何よりそのサイズとデザインが、自分のラックに収まるというのが理由の大半でした。隣にPCも置いているので、USBで繋ぐPCオーディオだけでも良かったのですが、やはり同じ理由でサイズとデザインがマッチするDCD-50というCDプレーヤーも購入。CDも聞ける環境を整えてしまいました。さてさて実際の音質の方はどないでしょう? というところですが、ここで以前イヤホンでもハマった懸念事項が復活。要は音源フォーマットの落とし所に悩むというやつです。相当昔にEtymoticResearchのイヤホンに替えた時に、MP3の曲を全てLAMEで192kbpsの可変ビットレートでエンコードし直したということを書きましたが、この問題が再燃。MP3の192kbps可変とMP3の256kbps可変、MP3の320kbps固定、CDからリッピングしたロスレスの音源と聴き比べると、MP3の192kbpsとそれ以上との間では音の情報量に差が出てしまう。本来はクソ耳なのに、機材のレベルが上がってしまうと気になってしまうというのがオーディオ沼の恐ろしい罠である。結局、よく聴く曲を中心にMP3は320kbpsでエンコし直すと同時に、ロスレスでの保管も始めています。ああ。

なお、CDの音をロスレスで保存してPC-USB経由で聴いても、CDプレーヤーで聴いても、原理的には違いは無いハズなのですが、なぜかCDプレーヤー「DCD-50」の方が僅かながら音が良く聞こえる。コアキシャルで接続している方が良いからなのか? それとも単なるプラシーボ? 全くリクツは分かりませんが、CDでじっくり聴けるアルバムはCDで聴くようになりました。PCオーディオの方はWindows10上で「JRiver Media Center」というソフトを使って、ASIOドライバを通して聴いています。有償でまあまあいい値段がするソフトですが、「JRemote」というiPhoneアプリも購入すると、iPhoneをリモコン代わりに使えるので、格段に使い勝手が上がります。なぜかPC画面には流しているアーティストの色んな画像が表示されたりするし、カッコイイっす

PMA-50はハイレゾ音源も再生できるので、せっかくなのでハイレゾ音源もいくつか購入して試してみてます。あれだけハイレゾ音源いらねーとか言っておいてなんですがw ハイレゾ音源は確かに理論上音の情報量が多いので良い音になるハズなのですが、良く聞こえるのはハイレゾがゆえに録音とかマスタリングとかにもHiFi向けに気を使っているからかな、と思います。CDでもK2HDマスタリングとか言って”偽ハイレゾ”とか言われているのも持っていますが、こっちの方が良い音と感じるものもあります。自分としては今のところのハイレゾ音源の価値としては、現状、CD音質でのダウンロード販売が無いので、「CD以上の音質で聴けるダウンロード販売」というところに価値を感じています。そうだとすると高いけど(^^;)

あとですね、audioproのスピーカーも確かに音は良いのですが、まだまだ実力を発揮していない。と感じ、そもそもの設置環境に問題があることに気がつきました。ブックシェルフ型スピーカーをブックシェルフの中に入れてるとかねw
そこでスピーカー設置環境を見直し。一番下に2mm厚のコルクシート、その上にホームセンターで買ったトルコ産大理石を置き、オーディオテクニカのインシュレーター「AT6089」の上に、高さを稼ぐためにヒノキで自作したスピーカー台、さらにその上に「AT6099」というインシュレータを置き、その上にスピーカーを設置。ここに行き着くまでに相当試行錯誤しましたが、満足いく音になりました。ぶっちゃけ、最後に買った「AT6099」で劇的に音が変わったんですけど。。。とにかくこのスピーカーは試聴の印象通り、女性ボーカルの声が艶やかに目立ちます。以前はノラジョーンズの曲とか退屈でしかなかったのですが、今は夜寝る前に良く聴くようになりました。あと、テレビにも繋げているのですが、朝のめざましテレビなど女性キャスターが多い番組は、やたら声がはっきり聴こえるようになりました。おかげで目覚めも良くなりました。(というのはウソです)

ロスレスで保存も始めて、音楽とは別ですが写真のデータもRAWで撮り始めてから急激にたまってきたので、家庭用の安いNAS「NETGEAR ReadyNAS 104」を導入し、音楽データ、写真データ、動画データはこちらで管理するようになりました。なお、NASの音楽データはMACのiTunes、Windows上のJRiver Media Center双方からアクセスできるようになっています。なかなか便利だし、PC内に保存するより容量に余裕が持てるし、ミラーリングかつバックアップもとっているのでデータ消失のリスクも軽減できています。ただ、NASは常時HDDが回っているので急な停電に弱い。ということに気がついて小型のUPS(無停電電源装置)も導入。仕事で売ったことはあるけどまさか自宅にAPCのUPSを置くことになるとは

そんなこんなで試行錯誤の上にたどり着いたオーディオ環境再構築。正直、あれだけ話題になったPMA-50の実力をどこまで引き出せているのかは分かりませんが、これまで奥にしまっていたCDたちを引っぱり出して、休みの日の朝とか、寝る前のリラックスタイムとか、自分で挽いたコーヒーを飲みながら聴くようになりました。なんか優雅で良い感じ。自分なりに満足できたので良かったのかなと思います。大人というか、オヤジ道まっしぐらという感じですがね。てへ。

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