またしばらく更新サボってしまいました。今年は3回しか山に行けずそちら方面のネタが無いので、割と身近なネタで、スマホを格安SIMに移行した話です。
ワタクシ、携帯電話に関しては数年おきにキャリアを乗り換えてきており、ドコモ→ウィルコム→ソフトバンク→auと4キャリアほど渡り歩いてきました。スマホはソフトバンクでの途中からiPhone3GSを使い、2年後の4Sでauに乗り換え、そこから5cと4年間auでした。auの回線品質やサービスに特段不満はありませんでしたが、3大キャリアそのものの料金、2年ごとに買い替えないといけない風なルール、縛りに嫌気がさしたのと、昨今の格安SIMの盛り上がりに乗り、2年縛りが解けるタイミングで乗り換えてしまいました。乗り換え先はmineo(マイネオ)のDプランという、ドコモ回線を使った関西電力系のキャリアを選びました。んで、今まで使っていたiPhone5cは気に入っていたのですが、auのSIMロックがかかっている端末なので、泣く泣くSIMフリーのiPhone6Sを購入。
移行したのが10月1日なので、ここまで約2ヶ月半ほど使用していますが、結論から先に言いますと、全く不満なし。どころか、どちらかというと移行して良かったなと。
まず良かった点ですが、月額の料金がガッツリ減りました。auの時は月7000円台でしたが、自分は月の使用量がだいたい1.5GB~2GB程度なので、mineoに変えて3GBのプランにしたところ、月1600円(税込1728円)に。しかも自分はキャンペーン期間の申し込みだったので、半年は月800円(税込864円)となっています。もちろんauはiPhoneを割賦契約していましたので、これにSIMフリーiPhone購入分(11万円)を24ヶ月で割った分を乗せると大差なくなるのですが、キャリアの2年縛りと違ってこちらは2年目以降は縛りも無く、3年目にいろんな割引が無くなるということもありません。ある意味シンプル!
そもそもキャリアに嫌気がさしたのが、3年以上同じ機種を使おうとすると料金が割高になり、損をしたようになること。見かけ上の月額料金はあまり変わらないのですが、割賦が終わったと同時に2年割引が終了し、月額料金が大して減らない。iPhoneも当初はどんどん性能向上していたので、2年毎の買い替えもそれほど不満とは思っていなかったのですが、最近はだいぶ機能も飽和してきており、新しい機種にする動機がそれほど無い。にもかかわらず先述の料金の関係で買い替えざるを得ないというのが解せないなと今回思ってしまった次第です。
あと良い点として、主要な格安SIM会社では「低速モード」という機能があって、mineoにも「mineoスイッチ」というアプリがあります。これは、通常の回線速度で使うと契約したデータ容量が減っていくところが、回線速度が抑えられる代わりに、データ容量が減らないという機能です。これは最近増えてきている音楽の定額ストリーミングと非常に相性が良い機能で、通常のキャリアだとデータの使用量制限を気にするところを気にする必要がなくなるというもの。自分はAmazonプライム会員なので、最近始まったAmazon Prime Musicを低速モードで車で使ってみましたが、途切れることも無く聴くことができました。このmineoのアプリはそもそも今データをどれくらい使用しているのかもすぐ分かるのが良いです。
格安SIMで一番気になるのは回線品質、混雑度だと思いますが、mineoを使ってみている限りでは全く繋がらない状態は無く、特に不満は無いです。確かに昼間やゴールデンタイムあたりは混雑しているようで多少速度は落ちていると感じる時もありますが、自分は外ではスマホではせいぜいWebやメールを見る程度なので、影響を感じることは無いです。ただ、キャリアによってはひどいところもあるようなので、よく情報を集めた方が良いかと。mineoは中の人(?)が積極的に情報発信をしているし、何より解約の仕方まで説明しており、好感が持てました。
格安SIMへの移行で問題になるのがキャリアメールをどうするか? ですが、冒頭説明した通り自分はキャリアを渡り歩いてきているので、メールアドレスが変わること自体は問題無いのですが、キャリアメールを止めるとプッシュメールが無くなるのが課題でした。gmailとかiCloudメールとか、いろいろ検討しましたが、結局は自分が使ってきていたPCメールであるBIGLOBEメールに一本化することに。BIGLOBEメールは通常はPOPで使用するのが一般的だと思いますが、Exchangeサーバのmobile
sync機能にも対応しており、これを設定することでプッシュメールで届くようになりました。
※BIGLOBEのサポートURLはこちら↓
http://support.biglobe.ne.jp/settei/sync/ios/
さてさて、あとの問題はキャリアからの脱出方法。過去ソフバンからauに移行する際、解約月を逃し自動で次の2年契約がされ、違約金を払う羽目になったり、貯まっていたキャリアのポイントをそのまま捨てることになったりと、悔しい思いをしたので、今回は周到に準備。MNPでの移行なので、まずはauにMNP番号を発行してもらいます。auの場合は電話だけ。なので、そこでは最後に引き止め工作が始まります。もともと機種変の特別優待的なポイントが貰えるプログラムがあるのですが、それに加えて担当者の持ち分とやらでさらに20000ポイント付けて、トータル50000円分の割引が受けられるとサジェストされました。さすがに5万という数字に心がグラつきますが、そもそもその原資は優良で従順なユーザーの料金から出ていると思うと、やはりキャリアの今の「言ったもん勝ち」な体系はいかがなものかと。残っていたポイントはどのみち他キャリアでは使えないので全て寄付に投入し、あとはMNP番号を持って今度はmineoに申し込み。自分は9月下旬に申し込み、10月1日に移行手続きをできるようにしました。なぜ10月1日なのかというと、9月末までが縛り期間だったということと、auの場合は月額料金の月割り計算がされないので、10月2日になってしまうとその月の月額料金がまるまるかかってしまうから。とにかく1日だけが一番損しない日だったのです。(今はルール変わったのかな?) ま、移行手続きはmineoに電話1本で簡単に済みましたけどね。
余談ですが、モバイルの回線環境に不満は無いのですが、家ではスマホはWiFiを使って、光回線でより速い速度で使っていたはずなのに、10~11月くらいから急激に遅くなり、ひどい時間帯は数百Kbpsしか出ない状態に。いくらなんでも光でこれはないだろ、マンションでヘビーユーザーがいるのか? と思いましたが、フレッツ網自体は速度が出ており、どうもプロバイダとの接続点がパンクしているみたい。これはBIGLOBEだけでは無く、フレッツ系のプロバイダ全般の傾向みたいですね。一説にはドコモ光などの光コラボで急激に光ユーザーが増えているからとかなんとか。光コラボは確かに一見安く感じますが、時限的な割引も多く、これも一種の縛りなのでますます3大キャリアから離脱しにくくなると思うんですけどねぇ。6ヶ月後のSIMフリー化が義務化されたので、3大キャリアはあの手この手で縛りをかけてくるでしょうから。
と言ってもプロバイダの回線は速くはなりませんので、自分は悪あがきでルータをNETGEARのやつに買い替え、フレッツもギガラインに変更しました。(今までマンションタイプの最高100Mbpsのやつだった…) 7年間同じONU(PR-200NE)使っていたので、ギガへの変更時に新しいONU(PR-400NE)が送られてきて、自分で交換。速度の方は5倍くらい速くなりました。数100Kbpsが数Mbpsになったって感じですけどw
世の中IoTやらクラウドやらでますますインターネット回線を必須とする時代になってきていますが、肝心の足回りがついてこれなくなってきてる気がしますね。モバイル回線も未だに容量とか気にしなきゃいけないし。投資額も大きいんでしょうけど、もはや生活インフラなのでもう少しユーザーがアレコレ気にしなくて良いものになって欲しいですな。