甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳
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甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳

7月の連休土日に南アルプスの甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳にテント泊で行ってまいりました。

連休はもともと槍ヶ岳を狙っていたのですが、北アルプスは台風の影響が残りそうだし、一緒に行こうとしていた仲間も急遽行けなくなったので、ソロでの南アルプスに方針変更。計画では甲斐駒ヶ岳の後、仙丈ヶ岳から仙塩尾根を通り両俣小屋でテン泊、間ノ岳から北岳まで周る欲張りプランだったのですが、体力と急変した天候に戦意喪失して甲斐駒と仙丈ヶ岳までで帰ってきました。

北沢峠にある長衛小屋のテント場。かなりまばらです。

夜中の0時に芦安の駐車場に着き車を停めて寝ましたが、翌朝起きても周りに車がいない。。。「やっぱりバス運行中止になったのか?」と不安ながらバス乗り場に向かうと、ガラガラのバスが待っている。2年前に北岳に行った時の喧騒とのあまりの違いに戸惑いながら乗車。広河原にはそこそこ人はいましたが、北沢峠行きは2台のバスで出発。テント場に着いてもまばらで、さすがに今日来るのは無謀だったかな?と思いながら、場所は選びたいホーダイ。ただ、設営完了したとたんに強い雨が降ってきて、今日は1日テント場で過ごすか。。。と思いましたが、出発予定時刻をちょっと過ぎたところで雨が止んだので、とりあえず出発。

途中、美しい緑の水面など雨でも楽しめました。

土曜は甲斐駒に向かう予定でしたが、こんな天候なので行けるとこまで行ってみようと歩き始め、仙水小屋までの渓流沿い歩きは「雨もまた風情があるね」くらいの余裕をかましてましたが、樹林帯を抜けたところで強風と雨に煽られ、このまま進んで良いものか悩みつつ、もう少し進んでみようと仙水峠まで到着。

何度か立ち止まって強風から身を守りつつ、仙水峠に到着。辛うじて摩利支天が拝めるものの、ここで撤退される方も何人かいました。

ここまでで撤退される方もいたのでまた悩みつつ、次の駒津峰まで行って判断しようと登りを再開。途中雨が止み景色も少しだけ見え始めたので、これは天候回復か?と思うも、駒津峰に到着するとまたもや強風。そして甲斐駒もガスで見えない。「さすがに止めよう」と思ったところで、そそくさと2人組の方々が前に進んで行ったので、もう少し行ってみようと先に進んでしまいました。いやーなかなか撤退判断ってできないもんです。

とりあえず先に進むと、岩場を越える場面が何度か出てきますが、ルートが分かりにくい。。。

甲斐駒山頂への岩場は濡れて滑りやすく、天候が悪い中で向かうのはリスクがありましたね。そんなこんなで苦労して着いた山頂は、眺め無し! 強風で寒い! 長居できずに下山。下りもガスでルートも見失いがちなので、行きにしっかり目標物や岩の形を覚えていないと変なところに下りかねない。ヒヤッとする時もありました。

なんとか山頂に到着も、強風とガスがお出迎え。寒いので長居できず。

日曜は晴れ予報なので、仙丈ヶ岳には期待しながら登りました。朝イチは確かに晴れており、小仙丈ヶ岳に向かうコースで森林限界を出てからの眺めは大変すばらしかったですが、小仙丈ヶ岳から見える肝心の仙丈ヶ岳のカールの背景が曇り空。ここが一番の見所だっただけに少し残念。でも見えるだけまだ良いか。

小仙丈ヶ岳に到着。バックの雲がいろいろ複雑な形になってます。
晴れればカールの良い景色なんですが、惜しい。

仙塩尾根に行くつもりでテン泊装備を担いで登っていましたが、連日の登りが堪えたのか、かなり足に疲労を感じ始めており、この先5時間の尾根の登り下りに耐えられるか怪しいと思ったのと、仙丈ヶ岳山頂に着いた途端に急にガスが湧き上がり、雲行きが怪しくなってきたため即座に下山を決断。

下の方に仙丈小屋が見えます。

藪沢ルートで下山し始めましたが、途中から雨がザーザー降ってきて、2日連続でレインウェアのお世話になってしまいました。いやー本当にゴアテックス様様です。藪沢ルートはガレ場やザレ場も多く、登りには使いたくないルート。濡れた岩に2度ほど転倒しながら、逃げるように帰路につきました。

藪沢ルートで下山。ガレ場ザレ場が多くて登りには使いたくないルートですね。でも素敵な滝を拝めたので良し。

いつも割と天気に恵まれる方でしたので、若干楽観視してしまっていた節がありましたが、強風とガスを交えた雨を前に、もう少し慎重にリスク判断と、自分の体力を過信しない計画を立てなければいけなかったなと。それでも少しの時間ながら見ることの出来た景色には感謝感謝の山歩きでした。

Global BONSAI Galleries – 2015 Mt.Senjougatake (myportfolio.com)

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