年初に今年の山歩きのテーマというのを毎年設定しておりまして、いくつかの項目があるんですが、そのうちの1つに挙げたのが「おいしい山コーヒーの研究」。やっぱ山の上で飲む暖かいコーヒーって格別なので、より本格的にやるとたまらないのでは?ということで設定したのです。
いつも山ではスタバのインスタントで飲んでいましたが、本格的にやるなら豆を挽くところからやるべし!と、シーズンが始まる前に研究を始めました。
が、
これがダークローストサイド、いやダークサイドへの入り口でして、そこから普通にコーヒーの世界にハマっていくのでした。やれやれ。。。
ということで、まずはおうちでおいしいコーヒーを飲みはじめたところを紹介しましょう。
冒頭記述したとおり、そもそもは山でのコーヒーを意識していたので、本格的でも軽くてかさばらない道具を基本としていました。そこでまず手に入れたのがコンパクトなコーヒーミル「ポーレックスセラミック
コーヒーミル ミニ」とマキネッタ「ビアレッティ・モカエキスプレス」、そして「ユニフレーム・コーヒーバネット・キュート」。
ポーレックスのミルは非常にコンパクト。一度に挽けるのは20g程度で容量でいえば1~2杯分程度ですが、挽き方を細かく調整でき、それほど力も必要としないので山にはうってつけ。
マキネッタは直火式のコーヒーメーカーで、サイフォンのような仕組みですが、下部のボイラーの水を沸騰させ水蒸気として上部に上がる際にコーヒーの粉を直接通って抽出するので、濃くて粉っぽいコーヒーが出来ます。1気圧程度なのでエスプレッソまではいかないけど、これをモカと呼ぶらしいです。エスプレッソ同様に砂糖を入れて飲むと美味しいし、お湯で薄めれば普通のコーヒーのようにも飲めます。最初はおうちでもこれでばっかり飲んでいました。
コーヒーバネットはドリップするためのドリッパーなんですが、要は針金。たためば非常にコンパクトになるので便利。針金のくせに高いけどw ただ円錐形状なので、ちんけなスーパーに売ってるカリタの台形ペーパーではそのまま使えません。どうもハリオのV60が円錐状で合うらしいので、ハリオのV60のペーパーを買い足しました。そしてそこがまさにコーヒーロードの入り口でしたw
V60のペーパーを買ったは良いが、1~4杯用のを買ってしまい、コーヒーバネット・キュートでは大きすぎ。早速1~2杯用を買い足しましたが、1~4杯用のを100枚も買ってしまったので、もったいないからハリオのV60の透明なプラスチックのドリッパーも買いました。そしてハリオのサイトを見ると、サイフォンが何種類かある。サイフォンでコーヒーって良いなあ。値段も思ったほど高くないじゃん。えいっ! と、なぜかサイフォンにも手を出すことに。
私の入手したサイフォンは「ハリオ・サイフォン・ネクスト」という、ちょっと新しめのやつ。ハリオのサイフォンはテクニカというモデルがポピュラーで、よくサードウェーブコーヒーでも使われているんですが、このネクストは布を使うネルフィルターの他に、ステンレスフィルターも使えるのが特徴。ネルフィルターはまろやかでコクが出やすく、割と好みの味になるんですが管理が面倒。毎回ネルを外して洗って水に浸けて冷蔵庫に保管、たまに煮沸してやる必要があります。これに対しステンレスフィルターは洗うだけ。手間が全く違うのですが、ステンレスフィルターだと少し粉っぽくなります。目が細いのでマキネッタほどではないですが、ネルとは明らかに違う味になります。ま、いずれにせよサイフォンはその過程を楽しむというのもあるので、面倒でももっぱらネルフィルターを使っています。
あと、豆を挽くのも毎回手でやるのは大変なので、電動のグラインダーを購入しました。「メリタ・VARIO-E」というやつで、細挽きから粗挽きまで細かく調整できて仕上がりも良いです。なんだかんだでこれが一番値が張ったな。でも豆の挽き具合って案外重要なので、そこそこ良いやつを買ったほうが安物買いの銭失いにならなくて良いようです。ただこのグラインダー、結構なギュインギュイン音が鳴り、特に挽ききった時により高周波になるので夜中には使えませんw 夜中に仕方なく挽くときは手動で地道にゴリゴリやっています。
しばらくサイフォンばかりにハマっていたのですが、いい加減不安定な味になるドリップを改善しようと、V60の方でドリップを再開したところ、あれ?コーヒーバネットでやるよりV60でやる方が味が安定する。。。やっぱり針金よりそれなりに研究開発されたスパイラルリブの方が味に対し機能しているのか???
ということであらためてV60を調べると、ガラスやらセラミックやらメタルのドリッパーも出ているじゃないですか。ステンレスのドリッパーはYoutubeのイメージ映像がザックの外側にドリッパーをぶら下げて山に行くという、普通ならそんなやついねーよ!と思う相当強引なものなのですが、自分はこれに反応してしまい気がつけば手元にメタルドリッパーが。。。家でもこれでと思ったが、メタルドリッパーはシリコンがストッパーになっていて、これ自体は滑り止め効果もあり良いのですが、毎回外して洗うのが地味にイヤで、セラミックのドリッパーも追加購入。V60ドリッパーが3台体制になりましたw
ドリッパーが増えると、今時のサードウェーブコーヒーよろしくドリッパースタンドとかあると雰囲気でるよね♪ と、最初はスタンドも買おうかなと思いましたが、以外と既製品は種類がなく、皆わりと自作している模様。構造もそんなに難しくなく出来るし、これなら俺でも作れるんじゃね? 木工とか久々やったら楽しそう! と、今度はホームセンターに出向いていました。そこで木材とアルミパイプを切ってもらい、ついでに電動ドリルドライバーやヤスリ、水性ウレタンニスなどを購入。材料代は安いが道具代で相当高いドリッパースタンドw
久々にやる木工は繋ぎ合わせ部分もヤスリで角を取ってしまったり、木ネジで少し割ってしまったり、強度不足で補強金具を使ったりと、理想とどんどんかけ離れて行きましたが、ニスを塗って乾くと、「あれ結構良いじゃん」。ま、自分で作ったのでだいぶ脳内補正されていますけど、日曜大工楽しい!!
てなわけで山コーヒーの研究がおうちコーヒー研究になりいつのまにか日曜大工にまで発展していったのですが、いくら道具を揃えてもコーヒーは豆が命! KALDIで買ったり、やなか珈琲で買ったり、近所のコーヒー豆やさんを発見してそこで買ってみましたが、今は近所で買う豆を主流としています。豆は焙煎日から何日目か?が重要ですので、焙煎している近所のコーヒー豆屋がちょいちょい買いに行くには一番確実だし、はっきり言って大変おいしいです。今のところの好みはそのコーヒー豆屋の「ジャーマンブレンド」。舌が慣れてしまい、今では缶コーヒーは甘すぎて不味いと感じるようになってしまいました。。。会社にはサーモスの360mlマグボトルに入れて持って行くようにしています。なので自販機でお金を使わなくなりました。
奥深いコーヒーの世界。キッチン周りにいる時間が増えたためか、ほったらかし気味だったコンロ周りの掃除などが捗り、過去になかったくらいキッチン周りがキレイになりました。かつては「面倒」と思っていたものが、だんだんと「この手間をかける時間が良い」みたいな感覚になってきているのって、よりジジイ化が進んだ証拠なんでしょうかね。。。