南アルプスにある日本第2位の高峰、北岳にテント泊に行きました。富士山には登ったことがないので、自身初の3000m級への挑戦、ということになります。
当初の計画では、広河原から北岳山荘まで一気に行き、デポして間ノ岳まで往復する事も考えていましたが、時間と体力と天候の怪しさから、あっさり断念w
広河原から二俣までは一応予定タイム通りでしたが、暑さのためか寝不足のためか、結構バテバテ。
二俣から左俣コースに向かい、雪渓登りとその先のハシゴ階段の連続に手こずり、体力と時間を消費してしまいました。終わりが見えてきたと思ったらまたハシゴ!みたいな箇所が多く、精神面もかなりもてあそばれた気がします。
八本歯のコルからしばらくも大きな岩の連続で、高度のせいかすぐ息もあがり動きも緩慢に。ペースが遅いおかげで高山病にはなりませんでしたが、これが3000m級の恐ろしさか?
そういえば左俣コースの途中で落石があり、「ズン!」という地響きとともに子供大の大きさの岩が上から転がってきて、自分たちの近くで割れて止まりました。1分前までいた場所だったのでゾッとしました。雪渓でも石が果てしなく転がって「ラーク!」の掛け声が続き、落石の怖さを実感しました。常に前方を見ておくのと音を気にするのが大事ですね。
そんなこんなで14時に北岳山荘に着きましたが、すっかり疲れ果てジョッキビールで乾杯後、爆睡。夕方に起きてメシ食って、さらに爆睡。夜中は雷の光も見え、風も強くテントが終始あおられていました。
翌朝はAM3時過ぎに星空を期待してテントから顔を出しましたが、ガスガス。。。
せっかく稜線のテント場なのに残念と思っていたら、日の出直前にガスが晴れ、予期していなかった幻想的な日の出を拝めました。富士山のシルエットも次第にハッキリしてきて、カメラを手放せなくなっていました。
北岳山頂でも最初はガスっていましたが、少し経つと一瞬晴れ間が! 誰かの「こっち晴れたー」の声に、狭い山頂にいる人たちがカメラを持って反対側に動いたり、なかなかもてあそばされた感ありw
小太郎尾根を下るルートは、左手に仙丈ヶ岳、正面に甲斐駒ケ岳、右手に鳳凰三山が終始見えるので、贅沢な帰り道に疲れも全く感じませんでしたね。
12:30に広河原に戻り、12:45発のバスで芦安に戻りました。ただ、さすがにこの時間では立ち乗りでした。
雨を覚悟せざるを得ない予報の中、ひどくなったら撤退すればいいやとの考えでしたが、結局雨に降られず、たびたびガスが出ましたが晴れ間の眺望もバッチリ拝め、なかなか満足できました。
北岳山荘のテン場からは期待していなかった日の出や富士山、北岳山頂からは南アルプスの代表的な他の山々もしっかり見る事ができ、非常に運が良かったなと思います。
まあでもとにかく疲れた! もっと体力付けるのと、寝不足にならないプランにしなきゃダメですね。
Global BONSAI Galleries – 2013 Mt.Kitadake (myportfolio.com)