スウェーデンの旅 その3(ヨーテボリへ)
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スウェーデンの旅 その3(ヨーテボリへ)

【3.X2000で移動そしてヨーテボリへ】

プッシュプル方式の高速列車 X2000

3日目、ホテルで朝食を済ませ、ストックホルム中央駅へ。ここからスウェーデンの誇る高速列車X2000に乗ってヨーテボリへ向かいます。

この列車、プッシュプル方式で両端の一方が機関車、もう一方が制御客車という構成で、全7両編成。写真は制御客車側で、こちらが後ろになるのかと思いましたが、逆に先頭で運行しました。つまり機関車が押す形で200km/h。ちょっと怖いけど。でもプッシュプル方式はTGVやICE2など、欧州では一般的ですけどね。車両は2005年以降はグレー基調の塗装となったそうですが、ま、地味ですね(笑)。

車輪近辺に見られる強制振り子の機構

X2000は米国のアムトラックやオーストラリア、中国などで試験運転までこぎ着けながら、ことごとく採用されなかったり、LINXとして一時期北欧全体で採用されたのに営業終了しちゃったなど、不遇の車両でもあります。
このX2000、ちょっと変わった構造でして、在来線の線路を200km/hの高速で走るために強制振り子式車両が採用されています。日本の列車も自然振り子式というのは採用されているのですが、強制振り子式は特にイタリアで発展したシステムなので、他ではみかけない仕組みです。強制振り子式車両はカーブの手前で車体を内側に傾ける機構があり、X2000では約6.5度傾けるみたいです。実際に乗って両窓の景色を見続けていると、グィーと車体が少し傾いた後にカーブを曲がり始めるのが分かります。なんかメカチックで良いす。
席は一等席を取ったので、非常に快適。車内はいかにも北欧らしく、グレーの色使いと木を使った内装。電源コンセントと無線LAN環境も揃っており、iPhoneでずっとネットできました。

グレーの色使いと木の内装は落ち着きます
予約していたRaksmorgasというエビのサンドイッチ

X2000はビストロ車両もあって食事を買う事もできますが、事前に予約しておくと食事を席に持ってきてくれます。私は、「Raksmorgas」というエビのサンドイッチでした。サンドイッチといってもパンは一番下に敷かれているので、サンドではないですが。エビ美味しかったです。

しかしこのX2000、世界中に売り込もうとしたほどの複雑な機構が災いしたのでしょうか? 途中の駅で40分ほど止まってまして、SJのサイトで調べたら「電源の問題」と書いてありました。なんでしょうかねぇ? まあ別に急ぐ旅ではないので良かったですが。X2000はそもそも在来線を走る関係もあり、なんかのサイトで見ましたが時間通りに着く確率が75%だとか? 日本の鉄道の凄さをあらためて感じますね。外国からみれば新幹線の平均遅延時間が6秒とか、そのほうが異常なんでしょうけど。

北欧らしい車窓風景

途中の景色はまさに北欧といった感じで、森あり草原あり湖あり牛ありと、北海道と言われればそうかもと思うような景色が続きます。時々見える家は、青かったり黄色かったり赤かったり、なんかカワイイ家が通りすぎていきました。

そしてそして、スウェーデン第二の都市ヨーテボリに到着。距離的にも東京と大阪くらいな感じ。
ヨーテボリ中央駅も、これまた欧州のターミナル駅という感じで、さらにはNILS ERICSON TERMINALEN(ニルス・エリクソン・ターミナーレン)というでかいバスターミナルも併設されていました。
ヨーテボリ中央駅は黒人も少し多めで、旅行者に馴れ馴れしく話しかけ「金貸して」というやつもいるので、ちょいと注意が必要。駅から地下道を通り、Nordstarn(ノルドスタン)という巨大なショッピングモールへ。ここにあるScandic Europaが予約したホテルでした。こちらのホテルはちゃんと窓付きの部屋にしたので、快適なお部屋。こちらは床が木なのが多いですね。いかにも北欧。

Scandicの窓付きホテル 木の床が多い

翌日は1日レンタカーのつもりなので、この日の午後で街巡り。まず街に出てビックリしたのは、トラムが異様にたくさん走っていることと、トラムや車道を渡るところに信号が一切無いこと。クルマも人もトラムも、それぞれあうんの呼吸で渡ったりしている感じ。クルマも歩行者がいると少し手前からスピード調整してたりする。基本的には歩行者優先ですが、旅行者は戸惑いますね。特に信号をけなげに守る日本人は(笑)。

旧市街のハーガ地区を歩いたり、そこからヨーテボリ美術館の方に歩いたりしました。ヨーテボリ美術館前にはポセイドン像があるのですが、工事中でした。オーノゥー!

二本の平らなラインがある石畳の歩道

途中の歩道を見て気付きましたが、石畳の歩道ながら二本の平らなラインが。これは乳母車や車いすが通りやすくするために平らになってる模様。さすがバリアフリーが進んでいる国。でも信号変わるのは早いけど。そもそも、こちらの人は老若男女歩くのが速い。足が長いから? 自分も結構速く歩く方なのだが、それでもおばさんに抜かれたりしてました。

その後はKungsportsavenyn(クングスポルトアヴェニーン)通りを歩いて駅の方に向かい、途中の店で土産探し。デザイン雑貨店「DesignTorget」、同じく雑貨屋「LAGERHAUS」などでお買い物。あんまり買い物趣味は無いのですが、こちらの雑貨屋見てると思わず微笑むデザインのものが多くて楽しいですね。店員さんも、会計の時に「タック(ありがとう)」というと、「あらまぁ」って感じで笑顔のリアクションとってくれましたね。

トラムが多く信号が少ないヨーテボリ市街

ここまで歩いて感じたのは、ヨーテボリはストックホルムよりもカジュアルな印象、黒人も時々見かける、ゴロツキっぽいのも多少いるけど。あと、ヨーテボリは、ストックホルムと比べてiPhone率はさほど高くない感じ、スマホいじってる人をあまり見かけない。

あと、ペットで犬を連れている人が多かったですね。お店の中に犬と入っても良いみたい。ガラス食器が多い店に犬と入ってきた日にゃ、こちらがドキドキしましたが、なぜか皆しつけが良く、暴れないし吠えません。日本の番組でスウェーデンで今、日本の柴犬がブーム、とか言ってましたが、柴犬は1頭も見かけませんでした。はて?

だいぶ歩き疲れたので、バーガーキングで少し腹を満たしてから一旦ホテルへ。ここで一息と思ったのがまずかった(笑)。そのまま夜中まで爆睡してしまいました。
3日目終了~。

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