新年あけましておめでとうございます。
って、どんだけサボってたんだって話ですが、心機一転ブログの更新も再開しようかと思います。
実はツイッターにも手を出してみたりしていたのですが、今いち良さが分からないもので。。。
んで、再開一発目がキャメロン映画ってのは自分的には納得いかない面もございますが、旬なので今のうちに書いておかなあつーことで、今絶賛上映中の「アバター」が今回の話題。
ここから先、極力ネタバレはしないようには書きますが、もしこれから「アバター」をわくわくして観ようと思ってる人は読まない方が良いかも。
さてこの映画、ストーリーはこんな感じ
豊富な地下資源の眠る豊かな星パンドラ。そこはナヴィと呼ばれる青い肌の原住民が、自然と共に生きる美しい世界。しかし資源を奪おうと、人間達はナヴィを滅ぼす侵略を始める。元海兵隊員のジェイクに与えられた任務は、資源の上にあるナヴィの村をどかすことだった。人間とナヴィの結合体=「アバター」の姿となり、パンドラに降り立ったジェイク。しかしそこで出会ったのは・・・構想14年。ジェームズ・キャメロン監督12年ぶりの作品にして、初の3D映画。脅威の映像革命を実現し、映画の歴史を変えた超大作!
まあストーリーはありがちな設定で、ましてや「タイタニック」を酷評するワタクシとしてはキャメロンにストーリーは期待していないのですが、なんでわざわざ映画館まで行ってみたかというと、今話題の3Dに対応した映画だったから。「ターミネーター1、2」や「エイリアン2」は好きなので、この監督は少なくとも映像に関しては相当見せてくれるはずであり、是非3D映画とやらを体感してみようと思った次第です。
ハリウッドから波及する形で3Dブームが押し寄せようとしている日本ですが、既に各映画館が3D対応しています。ただ、方式が色々あって、主に3種類+αがあるようです。「XpanD」「Real D」「Dolby 3D」が主な方式で、私が見たワーナーマイカル系は「Real D」が採用されており、持ち帰りできるメガネで観るタイプでした。この他に「IMAX 3D」方式というのがあって、実は画質面も音響面も一番良いらしいのですが、109シネマズ川崎でしか観られません。ま、行き当たりばったりでこだわりもないんですが。
かつてつくば万博の鉄鋼館に5時間待ちしたり、TDLでキャプテンEOを観たりした団塊ジュニアとしては、別に3D自体が初体験でも無いのですが、この映画のすごい所は、ほとんどがCGで作られているにも関わらず、もはやCGだか実写だかがアラ探しする気も起きないほど、顔の表情やら異星のジャングルやらを完璧な映像で作っていることです。観ていてとんでもない予算を費やしていることが分かります。
それで、3Dを意識して作られているので、随所に奥行きのある映像が盛り込まれています。ちょっとわざとらしいくらいに。でもこれは素直に「すごい」と感じます。
まあ3Dを新鮮に感じるのは最初の頃で、その後は慣れてきてしまうのですが、やはりというか普通に映画観るよりは疲れます。動きの早いシーンでなんかフレームが足りない感じに見えるのと、奥行きがあるので手前や奥に視線を移そうとしても、カメラのフォーカスは固定なので、ピントを合わせようにも合わないために違和感を感じてしまうこと。あまり色んなものを追っかけずにボーッと観てるのが良いみたいですね。
あ、あと今回吹替版で観ましたが、一部字幕のところがあり、字幕も空間に浮いて見えるのですが結構読み難かったです。3Dで観るなら吹替版の方が良いかと。
一通りみた感想として、キャメロンはこの映画を3D映画のリファレンスとして、アクションもの、戦争もの、異星人や異系の生態系のSF、ジャングルもの?と、一通りの要素を満遍なく入れて、無難なストーリーでまとめつつ最高のCG技術を駆使して描いたという点で、ある種映画のエポックメイキングになる作品だと感じました。
ただ、本作品のテーマとして「自然との共存」や「人間のエゴへの警鐘」、人種を超えた多少の「愛」みたいなものを描こうとしたんだと思いますが、2時間半もの長い映画の割に、どうも心理描写が弱くて、色んな伏線は張ってるんですけど、感情移入はできませんでした。これを観た日本人は「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」を連想し、ハリウッドが作るとどうしてもこうドタバタ劇になっちゃうのね。という印象になるのでは。
「タイタニック」みたいな感動狙いの作品じゃないから、まだいいけど。
ちなみに、有名どころではシガニー・ウィーバーやミシェル・ロドリゲスが出演しており、過去作品通りのキャラでのご活躍してます。シガニーはやっぱり脱いじゃうし(笑)