室内音楽&映画鑑賞用のヘッドホン目的で、オープンエアータイプのヘッドホンを買ってしまいました。その名は「ゼンハイザー HD555」。
以前、ビクターのSU-DH1でお手軽サラウンド体験ってな話題で、5.1chの擬似環境を手に入れた話をしましたが、手持ちで一番良いと思われるER-6iで映画を見ていると、さすがに耳が痛くなるというか、疲れる・・・。ER-6iはカナルタイプのイヤフォンなのでそりゃしょうがないわけですが。
で、これじゃ難聴になるのも時間の問題なので、”仕方なく”耳を覆うタイプのヘッドホンを買うことに決めたのでした! 仕方なくですよ仕方なく。健康上の理由ですw
ワタクシ恥ずかしながらオープンエアータイプというのを知らず、耳を覆うタイプのは全て密閉型ヘッドホンだと思っていました。以前使用していたのがソニーのモニタ用ヘッドホンだったのですが、その印象しかなかったもので。
いろいろ調べていくうちに、室内の音楽&映画鑑賞ならオープンエアーが一番コストパフォーマンスが高いとの話。ヘッドホン付けて屋外をブラつく気はさらさらないので、早速そのオープンエアータイプから選ぶことにしました。
事前の調べで、Sennheiser(ゼンハイザー)のやつが気になりました。音も良いしデザインが良い。ゼンハイザーはドイツのメーカーで、自分の中ではShure(シュアー)やAKG(アーカーゲー)と並びマイクメーカーのイメージがありましたが、世界で初めてオープンエアータイプのヘッドホンを出したメーカーとのこと。舶来モノ好きな私にはピッタリかなと。
まあ音響機器を試聴せずに買うのは無謀なので、早速某電気量販店へ。一応国産メーカーのオープンエアー代表格であるPIONEER、AUDIO TECHNICA、SONYといったところも試聴しましたが、なんかどれも高音はキンキンで、ドンシャリなイメージ。(ハナから眼中に無かったし、もう覚えてないけど・・・) やっぱ舶来モノじゃと、AKGやCPが高いと言われるGOLDRING DR150まで試しましたが、やっぱ初志貫徹でSennheiserじゃ、と思いました。
さて、音響機器を買う方は分かっていると思いますが、この手の商品は必ずと言っていいほど松竹梅のモデル設定がなされています。私の狙ったやつも、上からHD595、HD555、HD515と3モデルがあり、それぞれ値段がかなり違う。まあヘタレ耳だから一番下ので十分だと思っていましたが、3モデル順に試聴するとこれが絶妙。かかっていた曲が伸びやかな高音が特徴的な外人の女性ボーカル曲だったのですが、HD515は高音が微妙にキンキン割れてしまう。HD555は高音も出ている、そしてHD595はHD555で出ていなかった音たちが聞こえてくる。と、見事なまでに3モデル違いがある。あとはどこまでカネを出すか? というラインナップ。
HD515はこの時点で選択肢からは無くなったが、HD555とHD595で迷いに迷った。しかし値段は1万近く違う。家の環境を考えるとHD595はハイスペック過ぎる!と自分を説得しHD555に落ち着いたのであった。
悩んだ末の購入となったHD555だが、早速家で音楽を聴いてみると、ER-6i慣れした耳には新鮮! なにせ低音域が豊かに聞こえる。ERが楽器をはじめとする”音”を聞かせるのに対し、その場の”音場”を聞かせてくれる感じ。なんかマイルドな感じで聴き疲れしない。耳当て部は耳をスッポリ覆うのだが、圧力もほどほどで痛くならない。頭に当たる部分はビロードちっくなソフト素材でなんか装着感は良い。
いやー満足満足と思ってふとある事に気がついた。なんかこのヘッドホンで聴くと、PCのヘッドホンジャックから出すMP3の音楽もエラい良く響いて聞こえるのだ。なんかおかしいなと思ってよくよく調べると、このHD555というモデルだけ、「サウンドリフレクター」とやらが搭載されていて、シアター用途に最適とか書いてあった。どうもこれのせいで普段以上に響いて聞こえたんじゃなかろうか? 搭載っても所詮なんか素材が入っているだけだろうけど。
どうも一部ではこのHD555だけ、魔力があるとか言われているらしい。
う~む、確かにそうなのかもしれない。ま、ワタクシ的には満足デス。
しかしこうやって音響機器で出口(ヘッドホン)に金をかけはじめると、より高く良いものを求め続けるという「ヘッドホンスパイラル」にハマってしまう人も多いそうで。それだけは気をつけねば! (もうなってる?)