今後クルマの話題をいくつか書いてく予感がするので、まずはマイカーの話を。
今乗っているのはフォード・フォーカスという車で、2年くらい前に中古で買いました。普通の人はフォーカスって車を知らないし、フォードって聞くとアメ車かと思われがちですが、フォーカスはドイツのケルンに本拠地を置く欧州フォードの車で、一応欧州車ってやつになります。日本にはフォーカスの他、モンデオ、フィエスタという車が正規輸入されています。もっとマニアックな話をすると、日本に入るフォーカスはスペインのバレンシアにある工場で作られていて、エンジン開発にはイギリスのコスワース社が関わっているとか、ATは米国ミシガン州で作られているとか、非常にグローバルな車でもあります。
フォーカスは俗にCセグメントと言われるクラスの車で、ライバルとしてはVWゴルフ、オペル・アストラ、プジョー307、シトロエン・クサラ、ルノー・メガーヌあたりになります。ちなみに同じCセグメントの車でも値段がびっくりするほどお高いプレミアムCセグメントと呼ばれるクラスがあり、アウディA3、BMW1シリーズ、アルファ147なんてのはこの部類かな。
で、日本だとカローラ、シビック、インプレッサやランサー、マツダのアクセラあたりになり、当然フォーカスとは比べ物にならないほど路上にあふれているわけですが、実はヨーロッパでは同じようにフォーカスが路上にあふれていて、実はムチャクチャ売れた車なんです。2001年あたりでは、カローラやゴルフを抑え、世界1位の販売台数を記録していたりします。
先日、トヨタのプリウスが欧州カーオブザイヤーを受賞し、北米のカーオブザイヤーとのダブル受賞を果たしましたが、史上初のダブル受賞に輝いたのがこのフォーカスだったりします。
いやあ、なんだかすごいクルマに思えてきましたね、でもフォードという会社はご存知T型フォードの生みの親、大衆車作りが基本理念なので、このクルマも単なる実用車です。で、なんでこれを選んだかというと・・・、
1.欧州車だから
別に外車かぶれってつもりじゃないんですが、欧州車ってシートとサスペンションがこなれている印象があります。ランバーサポート(腰当て)って向こうの車は当たり前についてたりしますが、国産車ではあまり見かけませんし。
2.デザインとかキャラとか
実はフォードのデザインってあまり好きじゃないんですが、この車のデザインはシャープでかつそれが徹底しているのが良いです。デザインが背が高いのをカムフラージュする意味も担っており、機能と見た目を両立しているのもGOOD。あと、VWゴルフとか選ぶと、ブランドだけで選んだように思われるので、万人にあまり知られてないクルマが良かった。
3.ラリーに出ている
最近存続も危うかったんですが、F1と人気を二分するWRCというラリーに使われています。年間王者は獲れませんが、いつも強豪の一角と目され、インプレッサやクサラ、307と激戦を繰り広げています。WRCは日本での露出は少ないですが、面白いです。
4.走りがすばらしい
走りといっても絶対的な速さではなく、基本性能としての走りが良い、という意味です。走る・曲がる・止まる、というのは当たり前の性能ですが、これらのバランスがすばらしく、クルマを意のままに操れる感覚で運転できます。この車のハンドルを握った瞬間、以前乗っていたP10プリメーラを思い出しました。ハンドルの重さといい乗り心地の固さといい、あの時のプリメーラを進化させたような感じ。P10の次に乗る車が見当たらないという方に是非おススメしたい。
ちなみに欧州では新しいフォーカスがデビューしました。マツダのアクセラも同じプラットフォームを共用しています(ボルボS40も)。www.ford.comを見れば分かりますが、フォードは傘下に、ボルボ、ジャガー、マツダなどそうそうたるブランドを従えてますが、なぜか日本ではパッとしない。安いし、いい車作ってるんですけどねぇ。